
災害や車中泊などに備えて折りたたみ簡易トイレを用意したいけど、「一般的な商品は座面が狭くて座りにくいのでは」「耐荷重が足りず壊れてしまうのでは」と不安を感じる体が大きい方は少なくないでしょう。
日本では地震や洪水などの自然災害が多いため、早めに備えておきたいですよね。体格が大きい方も問題なく使える簡易トイレのサイズや耐荷重は、どのようなものなのでしょうか。
そこで本記事では、大きいサイズ・Lサイズの折りたたみ簡易トイレを選ぶときにチェックすべきポイントや、おすすめの商品を紹介します。自分の体格や用途に合う簡易トイレを見つける参考にしてみてください。
災害が発生すると折りたたみ簡易トイレが話題になることがありますが、なぜ必要とされているのでしょうか。ここでは、体重100kg以上の方が感じやすい不安と合わせて、簡易トイレが必要とされる理由も解説します。

地震などの災害が起こると、断水や下水道の損傷によって自宅のトイレが使えなくなることがあります。避難所でもトイレの数が不足しやすく、水を流せない・清潔に保てないといった問題が起こりがちです。
また、車中泊やキャンプでも、深夜や早朝は近くのトイレへ行けない場面は珍しくありません。折りたたみ簡易トイレは、こうした「トイレが使えない」状況に備えられるアイテムとして注目されています。
市販されている折りたたみ簡易トイレの多くは、収納のしやすさを重視して本体幅30cm前後、耐荷重は80〜100kg程度で設計されています。
標準的な体格の方が短時間使うのには十分ですが、体重が100kgを超える方や、長時間座って使いたい方にとっては、強度や安定感に不安を感じやすいサイズ感といえるでしょう。

座面の幅や奥行きが狭いと、お腹・お尻・太ももが圧迫されて窮屈さを感じやすくなります。また座面が低い簡易トイレは、膝や腰への負担が大きく、立ち座りのたびに苦労してしまうことも。
とくに体格が大きい方は、通常サイズの簡易トイレでは「座れても落ち着かない」「立ち上がりづらい」と感じるケースが多いようです。
一般的なサイズの簡易トイレと、Lサイズの簡易トイレを、4つの項目で比較しました。
| 項目 | 一般的な簡易トイレ | Lサイズの簡易トイレ |
| Lサイズ簡易トイレ | 幅27〜30cm程度 | 幅33〜40cm程度 |
| 座面高 | 25〜30cm程度 | 30〜42cm程度 |
| 座面・開口部の広さ | 開口部が小さめでゆとりが少ない | 開口部が広く、お尻・太ももを圧迫しにくい |
| 耐荷重 | 約80〜100kg前後の商品が多い | 約150〜200kgに対応する商品もある |
※上記はあくまで一般的な傾向の目安です。商品によって数値は異なりますので、購入前には必ず各商品ページで本体サイズ・耐荷重を確認してください。
ここでは、大きいサイズの折りたたみ簡易トイレのおすすめ商品を3つ紹介します。

GEUMの「いつでも簡易トイレ」は、防災士監修のもと開発された折りたたみ簡易トイレです。組み立て時の座面高は約30.2cmとゆとりがあり、立ち座りしやすい設計になっています。
耐荷重は約200kgで、体格の大きな方も安心して使いやすいのが特徴。丸ごと水洗いできる素材なので、繰り返し清潔に使えるのもおすすめポイントです。
凝固剤・防臭袋・汚物袋・手袋・ティッシュ・目隠しポンチョなど、災害時に必要な備品が20回分セットになっており、これ一つで防災・断水・車中泊・アウトドアなど幅広いシーンに対応できます。

伊勢藤の「Mimamo」は、家庭用トイレに近い高さで設計された、プラスチック製の折りたたみ簡易トイレです。組み立て時の高さは約42cmと高めで、立ち座りの負担を減らしたい方に向いています。
耐荷重は約150kgに対応。トイレ用品をまとめて収納できる専用ボックスが付属しており、凝固剤や汚物袋などをストックできるのが便利です。
本体はABS樹脂製で丈夫なうえ、ウェットシートでお手入れができるため、災害時でも使いやすい設計になっています。

サンパーシーの「簡易トイレ」は、耐荷重150kgに対応している、折りたたみ式のポータブルトイレです。凝固剤と廃棄袋がセットになっており、必要なものが揃っているのが魅力です。
防災用途はもちろん、車用のポータブルトイレとしても使える設計になっており、被災したときの備えと車中泊やアウトドアでの利用を兼ねたい方に向いています。
コンパクトに折りたためる構造になっているため、自宅保管と車載の両方に対応できる簡易トイレです。
大きいサイズの折り畳み簡易トイレを購入するときは、本体のサイズや耐荷重など、確認すると良い項目がいくつかあります。ここでは、簡易トイレを選ぶときにチェックすべき6つのポイントを紹介します。
本体の幅や奥行きが狭いと、座ったときに体が窮屈に感じたり、設置スペースに余裕がなく不安定になったりすることがあります。とくに体格が大きい方は、腰まわりや太ももが本体の縁に当たり、「姿勢が安定しない」と感じやすいでしょう。
大きいサイズの折りたたみ簡易トイレを選ぶときは、幅33cm以上を目安にすると、体格が大きい方もゆとりを感じやすくなります。
奥行きも確認し、座ったときに前のめりにならずリラックスできるサイズかをチェックしておくと、実際に使うときのストレスを軽減できます。

座面が低いと膝や腰への負担が大きく、立ったり座ったりしにくくなります。とくに体重がある方は、低い座面から立ち上がる際に太ももやふくらはぎに大きな力が必要なため、同じ動作を繰り返すうちに疲労がたまりやすくなります。
家庭用トイレの座面高は40cm前後が一般的なので、簡易トイレは高さ30〜42cm程度のものを選ぶと、日常のトイレに近い感覚で使いやすいでしょう。
座面の開口部が狭いと、お尻や太ももが圧迫されやすくなります。長時間座ることを想定していなくても、災害時は緊張状態が続き、少しの窮屈さがストレスにつながりやすいため、開口部の広さは見落とせないポイントです。
開口部が広めに作られている簡易トイレや、座面が本体からはみ出さずゆったりしている簡易トイレを選ぶと、体格が大きい方も窮屈さを感じにくくなります。加えて、座面の縁に厚みがある簡易トイレを選べば、座ったときの感触も和らぎ、より快適に使用できます。
大きいサイズの簡易トイレを選ぶ場合、体重ぎりぎりの数値ではなく、ある程度余裕がある製品を選ぶと、より安心して使用できます。
簡易トイレには座ったときにかかる体重だけでなく、座る瞬間の衝撃や体を動かしたときの負荷が加わるため、自身の体重よりもさらにゆとりがある耐荷重の製品が良いでしょう。
脚の本数や接地面の広さなど構造面の安定性もあわせて確認すると、より安心して使える簡易トイレを見つけやすくなります。

簡易トイレは、素材によって強度や使用感が異なります。プラスチック(ABS樹脂やポリプロピレンなど)製は耐久性・安定性に優れ、繰り返し使いたい防災対策に向いています。
水洗いできるものが多く、汚れても清潔な状態を保ちやすいため、長期間の備蓄品としても安心して保管することが可能です。
一方、ダンボール製は軽量で持ち運びやすい反面、耐荷重や耐久性はプラスチック製に劣る傾向があります。使用頻度や保管場所の湿度なども踏まえて、簡易トイレの素材を選びましょう。
設置場所が不安定だったり、床が濡れていたりすると、簡易トイレを使用するときに本体がずれてしまうことがあります。
体重のある方が勢いよく座ったり、力を入れて立ち上がったりする動作は、簡易トイレ本体への負荷も大きくなるため、脚部の安定は使用時の安全性に直結するポイントです。
脚部に滑り止めが付いている簡易トイレを選べば、安定感が増し、立ち座りの不安を減らすことができます。屋外や車内など、床面が平らでない場所で使うことを想定する場合は、とくに滑り止めの有無を重視して選ぶことをおすすめします。
同じ「大きいサイズ」の簡易トイレでも、使う場面によって重視すべきポイントは異なります。ここでは、大きいサイズの折りたたみ簡易トイレの選び方を用途別に紹介します。
防災・断水時は簡易トイレを自宅で保管するケースが多いため、耐荷重や安定性を優先して選ぶことが重要です。災害時は精神的にも緊張した状態で使用する場面が多く、少しでも普段の生活に近い感覚で使えることが、安心感につながります。
座面が高くて広い簡易トイレを選ぶと、災害時の緊張した状況でも普段と近い感覚で使用できるでしょう。
また、断水が長期化した場合を想定して、耐久性の高い素材で繰り返し使える簡易トイレを選ぶのもポイントです。凝固剤と処理袋がセットになっているものだと、買い物の手間を省けます。

車中泊・キャンプでは持ち運ぶ場面が多いため、耐荷重や座面の広さに加えて、収納時のコンパクトさとのバランスも重要です。車のトランクや後部座席のスペースは限られているので、使わないときにどれだけ小さく収納できるかは、使い勝手を大きく左右します。
簡易トイレを選ぶときは、折りたたみ時のサイズや重量を確認し、車の収納スペースに無理なく収まるかをチェックしましょう。あわせて、目隠しになるテントやポンチョと組み合わせて使えるかも、屋外での使用感を左右する大切なポイントです。
防災とレジャーを兼ねる場合は、耐荷重に余裕があり、水洗いできる素材で、なおかつコンパクトに折りたためる簡易トイレがおすすめです。1台で複数の用途をカバーできれば、購入コストや収納スペースを抑えられます。
普段は簡易トイレを車に積んでおき、災害時にはそのまま自宅や避難先でも使えるようにすると、被災したときの備えになります。
簡易トイレを使用するには、排泄物を固める凝固剤と、衛生的に処理するための処理袋(汚物袋)をあわせて備えておく必要があります。ここでは、凝固剤と処理袋について解説します。

凝固剤は、吸水力と消臭力をもとに選ぶと良いでしょう。1回あたりどの程度の水分量を固められるかは商品によって異なるため、パッケージの記載を確認しておくと安心です。
体格が大きい方は排泄量が多くなる場合があるため、吸水力のある凝固剤を選んでおくと、固まりきらずに漏れてしまう心配を減らせます。
また、抗菌成分が配合されているタイプであれば、においや菌の繁殖を抑えられるため、保管期間が長くなっても衛生的に管理しやすくなります。長期保存が可能なタイプを選んでおけば、防災備蓄にすることも可能です。
処理袋は、破れにくく気密性の高いものを選ぶことが重要です。とくに災害時はごみの収集が滞ることが多いため、自宅で長期間保管しても臭いが気にならない、しっかりとした厚みのある袋を選びましょう。
汚物袋と防臭袋の二重構造になっている商品を選ぶと、より衛生的に処理することが可能です。取り出しやすく口を結びやすい形状の袋であれば、緊急時でもスムーズに後処理ができます。

一般的に、1人あたり1日5回程度トイレを使用することを想定して、備蓄量を計算するとよいとされています。災害時はふだんとは水分補給の回数が変わったり、トイレの回数も変化する場合があるため、備蓄量には多少余裕を持たせておくと安心です。
家族で備える場合は「人数×1日あたりの使用回数×備蓄日数」で必要数を計算し、凝固剤・処理袋を余裕を持って用意しておきましょう。最低でも3日分、できれば1週間分を目安に備蓄しておくと、断水や物流の停止が長引いた場合も落ち着いて対応できます。
使用済みの汚物袋の処分方法は、自治体によってルールが異なります。多くの自治体では可燃ごみとして処分できますが、災害時はごみ収集が一時的に止まる場合もあります。
防臭性の高い袋で密閉し、ごみ収集が再開するまでは直射日光を避け、ふた付きの容器などにいれて屋外などで保管しておくと良いでしょう。
詳しくは、事前にお住まいの自治体のホームページなどで、災害時のごみ処理ルールを確認することをおすすめします。
ここでは、大きいサイズの折りたたみ簡易トイレに関するよくある質問にお答えします。
表示されている耐荷重ぎりぎりの体重で使用すると、座ったときの衝撃や動きによって、簡易トイレに想定以上の負荷がかかる場合があります。できるだけ耐荷重に余裕のある簡易トイレを選び、表示された数値を上限ではなく目安として捉えるようにしましょう。
Lサイズであっても、多くの簡易トイレは折りたたみ式で、収納時はコンパクトになるよう設計されています。
ただし商品によって収納時のサイズは異なるため、車載する場合や収納スペースが限られている場合は、購入前に折りたたみ時のサイズも確認することをおすすめします。
車内で使用する場合は、目隠しになるポンチョやカーテンなどを併用してプライバシーを確保しましょう。また、使用後は防臭袋に入れてしっかり密閉し、車内に臭いがこもらないようにすることも大切です。
凝固剤を使わずに排泄物をそのまま処理袋に入れることも可能ですが、消臭や衛生面を考えると凝固剤の使用をおすすめします。とくに保管期間が長くなる災害時は、凝固剤があるとにおいや漏れのリスクを大きく減らせます。

体重100kg以上の方が折りたたみ簡易トイレを選ぶときは、本体の幅・奥行き、座面の高さ、座面・開口部の広さ、耐荷重、素材、滑り止めの有無の6つのポイントを確認することが大切です。
防災用として使うのか、車中泊やキャンプでも使うのかといった用途を明確にしておくと、自分に合う簡易トイレを選びやすくなります。
今回紹介した簡易トイレは、いずれも耐荷重や座面の広さに配慮された商品です。凝固剤と処理袋も揃えて、いざというときに安心して使えるトイレ環境を整えておきましょう!