世界中の大きなサイズの人を笑顔にする!
2021.12.20 :西田 かおり

もはや筋肉は服!? Bigな男たちのおしゃれ事情がどれもこれも規格外だった話

体が大きいせいで、既製品の洋服が入らずに困っている人は少なくありません。

それなのに、体の大きい人たちが、普段どんなことに困っていて、どのように過ごしているのかという実態部分に関する情報はあまり触れることができません。

下町ゴリラズの選手でもある加藤さんと馬渕さんにご協力をいただき、体の大きな人たちのファッション事情について教えていただきました。

体が大きいせいで、既製品の洋服が入らずに困っている人は少なくありません。

それなのに、体の大きい人たちが、普段どんなことに困っていて、どのように過ごしているのかという実態部分に関する情報はあまり触れることができません。一般的なサイズの人たちに関するファッション情報やお悩み情報やお役立ち情報は溢れるほどたくさんあるのに、体の大きい人たちに関する情報って驚くほど少ないのです。

  • いつものおしゃれはどうしてる?
  • 何か困ることってあるの?
  • みんなは一体どうしてる?

そんな疑問を解消すべく、体の大きい人代表として、社会人アメリカンフットボールリーグ X2に所属する下町ゴリラズの選手でもある加藤さんと馬渕さんにご協力をいただき、体の大きな人たちのファッション事情について教えていただきました。

下町ゴリラズとは
社会人アメリカンフットボールリーグ X2に所属するアメリカンフットボールチームです。

筋肉とデニムは相性が悪い

アメフトでしっかり活躍するためにしっかりと筋肉をつけたのはいいものの、実は筋肉があるせいで洋服選びが制限されてしまうことがあります。例えばデニムなんかもそう。芸能人がカッコよくデニムを履きこなしているCMを見ますが、理想と現実はかなり遠いのです・・・。

加藤:デニムってサイズの選びかたがすごく難しいですよ。サイズがちょうどいいのを選ぶと太ももで引っかかって履けない。いくらストレッチがきくといっても、そこまで伸びないですよね。

―それは、アメフトやサッカー選手ならではの悩みですね。

加藤:デニムって、サイズが合わないのもあるけど、そもそもスポーツやっているとなかなか着る機会がないというのもありますよ。

―じゃあ、スウェットとかはどうですか? スウェットをおしゃれに着こなす人たちっているじゃないですか。

加藤:なんだかスポーツやっているせいか、普段着みたいですよね。スウェットは着こなせないです(笑)毎年1、2本買って、着回し着回しで着ている感じですね。

スーツの寿命はわずか1年…

―ちなみにスーツのズボンとかはどうされていますか? 加藤さんはお仕事もされているので、普段はスーツですよね?

加藤:いつもはスーツ着ますね。だからスーツはもうオーダーを作るようになりましたね。ズボンはストレッチがものすごくかかるものを選ぶこともあるけど、結局股ズレも起こるし、そうするとズボンも破けやすくなる。スーツも1年に1本のペースでダメにしちゃうんで。

―1年に1本! それってオーダースーツですよね。消耗品的な感覚ですか?

加藤:僕はそう思っていますよ。破れたところの補修もできるみたいですけど、やっぱりちょっとカッコ悪いし。それに、若い時ならいいですが、40歳近くなってきてサイズのしっくりきていないスーツを着ているのもなんだか印象よくないじゃないですか。ただ、最近だったらオーダースーツといっても3万円前後で買えるものもあるんです。生地にこだわったりして10万くらいするようなものはさすがに作ってないですけど。とにかく体にフィットするものを条件に作ってますね。

―お仕事でスーツを着ないといけないので、大変ですね・・・。

加藤:そうなんですよ。正直、普段着よりもそっちの方が深刻です。アメフト選手は結構サラリーマンが多いので。

―困るのはスーツだけじゃない。忘れがちですが、ワイシャツだってサイズがありません。首回りに合わせたら体にフィットしなくてどこかダボついてしまう。スーツは何本もなくてもなんとかなりますが、ワイシャツは毎日着るもの。と考えると、おっしゃるように体の大きい人のスーツ事情は結構深刻なのかも・・・。

足のサイズは30センチ! 俺に合う靴下はどこ?

サイズがないことで困るのはスーツやワイシャツだけではありません。足元のオシャレ、つまり靴や靴下なんかもサイズがなくて困ることが多いそう。

―靴下って普段履かれていますか? 大きい人たちは、あまり靴下を履かないイメージもあったりします。

加藤:靴下、履きますね。でも、僕は足のサイズが30センチなんですが、ピッタリ合うサイズの靴下は売ってないです。サイズがないので、無理やり伸ばして履いている感じ。靴下は結構苦労してます。

ー30センチ!大きいですね。でも、そうしたら靴も困っているのでは?

加藤:靴もあまりないですね。靴を買いに行って、サイズがあればそれを買う感じなので、基本デザイン重視にはならないんです。

―チーム内でも同じような人っていらっしゃるのでは?

加藤:いますね、同じように足の大きい人は。縦はOKでも横が入らない人もいて、無理やり履いている人もいる。服はともかく、靴はサイズが合わないと痛いですよね。スパイクもそうですけど。

―てっきり体の大きい人は、裸足にクロックスってイメージがありました。

加藤:それ、めっちゃ偏見です!

―すみません、すみません!

冬場は筋肉の発熱量で寒さカバー!?

筋肉量が多いからか、加藤さんは毎年3月ごろからハーフパンツを履いているそう。今、季節は夏ですが、冬場のアウター事情についても聞いてみました。

―ちなみに、冬ってどうですか? ダウンとかトレーナーとか、アウターってあんまり伸縮性ないものが多いですし、重ね着とかもどうしているのかなと。

馬渕:僕は冬はMA1とかを着てます。もともと大きめに作られていますので。下をちょっと薄めにして、アウターをぴっちり目のものを着てますね。前に、中も厚めの服を着てジャンバーを羽織って出かけたら、『パツパツだね』って言われたことがあったんで。気をつけないといけないなあと思いましたね。自分はイケてると思うんですけど、周りから見たら『サイズ合ってる?』という評価になっちゃって。

―加藤さんはちなみに何を着られるんですか?

加藤:僕は冬はTシャツの上にダウン着て終わっちゃう。

―寒そう

加藤:ダウン着れば大丈夫ですよ。一枚そこにパーカーとか着てしまうと汗だくになるんで。

―通常よりも1.5枚くらい少ない感じですけど、筋肉でカバーしてる感じですね。

お話を伺っていると、身に着けるもの全般的に困っていることがあるんだなあと気づきました。お二人とも体格は結構がっしり目ですが、洋服のサイズは“まだあるほう”だとか。チームにはまだまだ体の大きい選手がいらっしゃるそうで、靴下だけでなくスリッパや下着などの困りごとも尽きない様子。ファッションに関するお二人の切実な話はこちらでもご紹介しています。

この記事を書いた人: 西田 かおり
西田 かおり
ライター
愛知県出身・在住。トヨタ自動車株式会社を経て、フリーライターとして独立。
制作会社や企業の外部ライターとして、企業広報誌やWEBサイトの文章作成、広告コピーの作成に携わる。取材を得意とし、経営者インタビューから店舗取材等で1000件を超える実績がある。
モットーは「まずやってみる」。つい考えてしまうことは「ムリ・ムダ・ムラをなくす」こと。
美味しいごはんとキャンプが好き。近頃は全然行けていないので、雑誌を買い込み妄想キャンプ。

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