食品、化粧品、医薬品や医薬部外品の原料を製造する丸善製薬株式会社(所在地:広島県尾道市、代表取締役社長:日暮 泰広)は20日、米ぬかを発酵させることにより、3-(4-hydroxy-3-methoxyphenyl)propionic acid(以下HMPA)を含む食品製剤(米ぬか発酵物)を開発し、腹部の脂肪を減少させる効果があることを明らかにしたと発表した。なおこの結果は、査読付き論文「薬理と治療」にも掲載されている。
HMPAを含む米ぬか発酵物の摂取によるヒト腹部脂肪に及ぼす影響について検証するために、年齢20歳以上65歳未満の健康な日本人男性を対象として、米ぬか発酵物100mgを含む食品を12週間継続摂取させたランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を実施。
その結果、米ぬか発酵物100mgを含む食品を摂取することで、対照食品と比較して12週間継続摂取により腹部脂肪面積の有意な低下が認められた。
また、米ぬか発酵物含有食品の安全性についても評価を行ったところ、本試験において副作用は認められず、試験食品との因果関係が認められる有害事象も確認されなかった。また、血液学検査、血液生化学検査においても、安全性について考慮すべき変化は認められなかった。本試験において問題となる所見・有害事象は認められず、米ぬか発酵物含有食品の12週間継続摂取による安全性に問題はないと考えられました。
※HMPAとは?
HMPAはグルクミン、ɤオリザノール、ヘスペリジンなどのポリフェノールを摂取したときの代謝産物として報告されており、様々な研究を通じて、これらは健康作用の分子実態であることが示唆されている。
吉野進 他 米ぬか発酵物含有食品の摂取による腹部脂肪への影響ーランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験ー 薬理と治療 2021; 49: 1639-1648.
研究は、経済産業省戦略的基盤技術高度化支援事業費JPJ005698の助成により実施。
社名:丸善製薬株式会社
本社:広島県尾道市向東町14703-10
代表:日暮 泰広
設立:昭和24年7月13日
ホームページ:https://www.maruzenpcy.co.jp/