馬渕まり先生がTwitterで出題していた糖尿病クイズ。今回はそのクイズの掲載許可をいただきましたので記事にしてみました。あなたは何問わかりますか?
A:インスリン
B:グルカゴン
C:バソプレッシン
D:プロラクチン
A:腎臓
B:肝臓
C:膵臓
D:脾臓
A:100万人
B:300万人
C:700万人
D:1000万人
A:血液1リットルに糖1g
B:血液1リットルに糖10g
C:血液1リットルに糖100g
A:神経障害
B:網膜症
C:腎症
D:痛風
A:炭水化物
B:タンパク質
C:脂質
D:ビタミン
A:6.0%
B:6.5%
C:7.0%
D:7.5%
A:約200年前
B:約100年前
C:約50年前
D:約25年前
A:耳鼻科
B:皮膚科
C:泌尿器科
D:歯科
A:臨床検査技師
B:臨床工学技師
C:作業療法士
D:言語聴覚士
A:尿糖
B:尿蛋白
C:尿ウロビリノーゲン
D:尿ケトン
A:基準は同じ
B:基準は厳しい
C:基準は緩い
A:膵臓
B:肝臓
C:腎臓
D:腸
A:味が葡萄に似ているから
B:葡萄中から発見されたため
C:分子の形が葡萄に似ているから
D:武堂三郎博士が発見したから
A:アダルト(adult)
B:エイジ(age)
C:アソシエーション(association)
D:アップル(apple)
正解がわからない場合は調べてもOK!
正答 A:インスリン
解説 食事中の糖質がブドウ糖に分解され血中に入ると「血糖」になります。この血糖を細胞内にとりこむホルモンが「インスリン」です。血管内から細胞内へ血糖を移動させるため血糖値を下げる働きを持つホルモンともいえます。
正答 C:膵臓
解説 膵臓は胃の後ろ側にある長さ約20㎝の臓器です。膵臓の働きには食物中のたんぱく質を溶かす「膵液」を作って十二指腸に出す「外分泌機能」と、血糖や消化液の量を調節するホルモン(インスリン、グルカゴン、ガストリンなど)を作って血液に出す「内分泌機能」があります。
正答 D:1000万人
解説 2016年の調査で、糖尿病が強く疑われる方は1000万人です。可能性が否定できない人を含めると2000万人と身近な病気なのです。
※参考
図表1-2-8 糖尿病患者数の状況|平成30年版厚生労働白書-障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に-|厚生労働省
正答 A:血液1リットルに糖1g
解説 血糖値は狭い範囲で一定に保たれる仕組みになっており、通常は血液1リットルに糖1g(100mg/dl)程度です。1リットルに2g(200mg/dl)を超えると糖尿病が疑われます。
正答 D:痛風
解説 三大合併症は「神経障害、網膜症、腎症」で、合併症が出やすい順に神経(し)、網膜症→眼(め)、腎(じ)で【しめじ】と覚えて下さい。 痛風は尿酸値が高くなりすぎて、尿酸が溶けきれず血液中で結晶化した結果、関節炎などを起こす病気です。
正答 A:炭水化物
解説 炭水化物は身体を動かすエネルギー源になりますので適正量とるのが大切です。
正答 B:6.5%
解説 答えはHbA1c6.5%以上です。ただし、HbA1cのみでは診断いたしません。
正答 B:約100年前
解説 1921年にイヌの膵臓から抽出されました。この功績によりバンディング博士らはノーベル賞を受賞しています。
正答 D:歯科
解説 糖尿病は全身に様々な合併症がおこるため皮膚科など他科も重要ですが、答えは「歯科」になります。
※参考
糖尿病連携手帳|公益社団法人日本糖尿病協会
正答 A:臨床検査技師
解説 患者さんに対して検査値の見方についてなど面談形式で指導を行う施設もあるようです。県ごとの糖尿病療養指導士(CDEA)は作業療法士、准看護師など広い職種が受験資格に含まれます。
正答 B:尿蛋白
解説 蛋白質は身体や酵素などを作る大切なもので、正常な腎臓は蛋白を尿中に漏らしません。蛋白質の1つであるアルブミンの尿中量(尿中微量アルブミン)は早期腎症の指標となります。
正答 B:基準は厳しい
解説 母体の高血糖は胎児にも影響するため妊娠中は通常の糖尿病より厳しい基準で判定し、血糖値管理の目標も厳重になります。
※参考
妊娠糖尿病|公益社団法人 日本産科婦人科学会
正答 D:腸
解説 正解は腸(小腸)です。食事を摂取すると分泌され、膵臓に対してはGLP-1受容体を介して、血糖依存的に(血糖値が高い時だけ)インスリンを分泌させます。
正答 B:葡萄中から発見されたため
解説 干し葡萄から単離されたため「ワイン、ブドウ果汁」を意味するギリシア語に由来したGlucoseと名付けられました。
正答 A:アダルト(adult)
解説 赤血球中のヘモグロビンは酸素と結合し、運搬する役目を持っています。胎児に酸素が行きやすいよう大人と胎児ではヘモグロビンの構造が異なります。大人に多いタイプのヘモグロビンがHbAで、そのうち糖化したものをHbA1と呼びます。
簡単なものからさっぱりわからない問題があったのでは?
糖尿病にならないようにするには糖尿病の正しい理解が必要なので、正解と解説を読んで知識を身につけましょうね。
まり先生ありがとうございました!