歴女医として有名な馬渕まり先生に、歴史のことを抜きで肥満関連の病気についてだけお聞きするというとんでもなく失礼な連載がスタートし、丸2年。
今回は連載スピンオフとして、ミッドモデル大ちゃんとまり先生の「胃の切除手術とその後のお話」について、リアルな対談をお届けします。
最高体重230Kgを記録&胃の切除手術を経て、100Kgの壮絶ダイエットに成功した大ちゃんに、ダイエット、胃の切除手術、術後の生活から今にいたるまでを、根掘り葉掘りまり先生が聞いていく、「胃切除手術THEリアルインタビュー」です。
今まで糖尿病予防、糖尿病改善、糖尿病の原因など、様々な「糖尿病」に関する記事を糖尿病専門医であり歴女である馬淵まり先生にお伺いしてきました。
【馬淵まり先生 糖尿病連載記事一覧】
糖尿病は食習慣や生活習慣の乱れから、男女問わず広い世代で急増している現代病で、一生お付き合いをしていく病の1つ。糖尿病にならないために、糖尿病予防、生活習慣病の見直しなど、様々な糖尿病対策に関するアプローチはあるものの、実際に糖尿病にかかってしまった後や治療法などについては、一般的にはあまり知られていません。
そこで今回は、
など、糖尿病や肥満に悩まされている方たちへ、 胃切除手術経験者と糖尿病専門医が現状と治療のリアルを座談会形式でお届けします。
大きいサイズのメンズ服の通販サイト ミッド・インターナショナルにて、モデルとして活躍する大ちゃんと糖尿病専門医である馬淵まり先生の初対面は、世界糖尿病デーを1週間後に控えた11月のある日に実現。初対面同士、緊張のなか対談が始まるかと思いきや、大ちゃんを見るやいなや開口1番、まり先生は・・・
今日は聞きたいことがたくさんあって、かなり興奮しております!今は体重何Kgなんですか!
と少女のようなキラキラした眼差しで問いかけるまり先生に、大ちゃんの緊張も一瞬でほぐれた様子。
今はリバウンドしちゃって150Kgぐらいです。最高体重230Kgから100Kgダイエットしたはずなのに、今は戻りつつあって・・・。秋はいろいろな食べ物が美味しい季節ですからねー。
と、大ちゃんの和やかな返しからスタートを切った座談会。
大ちゃんは今から8年前、約230Kgから130Kgのダイエットに挑んだ100Kg減量経験者です。どんどん増え続ける体重を気にしながらも、とくに大きな対策はせず、気がつくと200Kgを超えていた大ちゃん。
200Kgを超えた体重を落とすため、食事の改善はもちろん、最終的に胃の切除手術を決めた大ちゃんでしたが、手術を受けることができる既定の体重までダイエットを余儀なくされます。そんな経歴を持つ大ちゃんですが、そもそもなぜ胃の切除手術に踏み切ったのかを伺いしました。
妻からですね、寝ている時に息が止まっていると言われて、はじめて肥満外来へ行ったんです。その時に先生から、『あなたは次に寝たら、もう二度と起き上がることができなくなっても不思議ではないほど危険な状態ですよ』、と言われてしまったんです。太っていることはもちろんわかってはいたのですが、改めて先生にそう言われた時に、これはさすがにまずい状態なんだなと認識しまして・・・
睡眠時無呼吸症候群がきっかけで肥満外来へ行かれたわけですね。ちなみに、20歳頃はどのぐらいの体型でしたか?
身長が180cmで、体重は79Kgぐらいでした。ちょっと小太りなぐらいですかね。高校時代もそこまでは太っていなかったです。会社の健康診断の時に100Kgを超えていました。確か23才ぐらいですかね?
20歳の頃は身長が180cmなのでそこまで肥満体型というわけでもなかったんですね。その後3年で20Kg増量されて230Kgまで増えたということですね。無呼吸症候群以外にも手術をされるきっかけになったことってありますか?
はい、趣味でやっているサンバがダイエットのきっかけに大きく影響しています。手術のちょっと前に神戸でサンバのパレードがあったんですね。パレードは基本、歩きながら演奏をするのですが、自分が太りすぎていてパレードに参加することができなかったんです。その時に痩せないといけない!と強く思いました。それで肥満外来へ行った時に、病院の先生から今の自分の体重をしっかり把握してダイエットに取り組まないといけないと言われて。把握した上で毎日体重をグラフ化しなさい、と言われました。といってもですね、市販の体重計は200Kgまでしか測れないものが多くて、ダイエットを始めるにも体重計を探すところから苦戦しました。自分の体重を測るための体重計が売ってなかったんです。
大ちゃんのダイエットのきっかけの一つになったのが、趣味でおこなっていたブラジルを代表する踊り、「サンバ」でした。大好きなサンバを続けるためにダイエットに挑むことに。
市販の体重計の多くは180Kgまでの計測が限度。自分の正確な体重を知るにも体重計を探すところから苦戦。大きな病院で自分の体重(230Kg)をしっかりと認識し、ダイエットに挑むことになった大ちゃん。
最初は毎日の体重の増減やその要因を記録するレコーディングダイエットから取り組むことになったそうです。
今の体重のままでは命の危険があることはもちろん理解していました。病院の先生からは100Kg減量を提示されたのですが、食事制限で100Kgというのは困難があったので胃の切除手術に踏み切りました。ただ、病院の先生からは手術を受けるにも、185Kgまで落とさないと手術は難しいと言われて・・・。まずは50Kgダイエットすることになりました。期間は半年と定められ、185Kgを切ってから胃の切除手術を受けられることになったのです。ですが正直、半年で50Kgを落とせるかどうか不安で不安で仕方がなかったです。
手術の為、半年に渡って食事制限を余儀なくされた大ちゃん。50Kgものダイエット時、どのようなものを食べていたのかお伺いしました。
血液をサラサラにする効果があるタマネギをほぼ毎食食べていました。近所にあるコンビニでタマネギサラダを毎日買って、夕食はいつもそれを食べていました。夜中にどうしても口寂しくなったら、もう1パックサラダを食べたりしていました。あとは、オベキュアを利用したりですかね。
オベキュアは私も利用することがあります。栄養補助食は他にもマイクロダイエットなんかも使ったりしますよね。
はい、私も利用するのですが、どうしても美味しくなくて・・・。手術までの期間は本当に過酷な想いをしながら励んだんですが、なかなか思うような減量が出来ずに悔しい思いをしました。
手術前に体重を落とすことは術後の食生活のためにもすごく重要なんですよね。病院から食生活の指導はありましたか?
ありました。食べるときは何回も噛んでくださいって言われました。あと絶対に食べちゃいけないものもあって、カレーとかシェイクとかドロッとしたものはNGだと言われましたね。
それと、タンパク質は積極的に摂りなさいと栄養指導を受けました。だからおやつも甘い物ではなく、チーズとかをよく食べていました。タンパク質を食べないと髪も抜けてしまうと言われて・・・・。
なのでコンビニでよくSAVASを買ったりしていました。そのかいもあってかひとまず食事だけで50キロ弱は落とせました。
ただ、予定よりは3ヶ月ほど延びましたが、約6ヶ月で51Kgのダイエットに成功しました。
食事だけで230Kgから184Kgまで落とすって本当にすごいことだと思うんです、入院されずにご自宅で51Kgのダイエットをされたということですよね?!
はい、ダイエットをするための入院はしていません。基本的には自宅で食生活の改善に努めました。家族の協力があってこそのダイエットだったなと振り返るとあらためて思います。ちなみに薬なども使わず、ほぼ食事制限だけで50Kg近く落としました。
50Kg落とされたのは本当にすごいことです。今回大ちゃんは50Kgのダイエット後に胃の切除手術を受けて、合計100Kgの減量とのことですが、手術以外で体重100Kgを減量させるというのはなかなか難しいと思います。なので、ご自宅でこれだけの体重を落とせたのは本当に素晴らしいです。特に栄養指導の中でもあった、「よく噛む」と「グラフを使ったレコーディングダイエット」はしっかりとしたエビデンスがあるダイエット方法でもあるので、それを実践されて結果を出したこと自体が本当にすごいなと思いました。
ありがとうございます。太るのは簡単ですけど、痩せるのは本当に大変だなと・・・。自分の場合は間食が多かったので夜に口寂しくなったときとか本当につらかったです。お医者さんからは夜食を削ると落ちるよ、とは言われました。なので寝る前にサノレックスという意欲を打ち消す薬をいただいて飲んだりして乗り切りました。良い睡眠は体重を落とすために大切なので、眠りにも気をつけましたね。
食事制限を中心に、食べ方、自身の体重の増減を認識するなど様々な方法で6ヶ月間ダイエットを続けた大ちゃん。手術が可能な体重になり、いよいよ胃の切除手術に向かいます。
食事制限から約6ヶ月、ようやく手術が出来る適正体重になった大ちゃん。体重が184Kgと計測され、入院した日に即手術となりました。手術後はどのような状態だったのか?入院~退院までのリアルをお伺いしました。
色々なことを手術前の6ヶ月間でやられてきて、いざ手術となったわけなんですが、手術時は何泊ぐらいされたんですか?
はい、入院は15日間です。入院した日に手術をして、2日目ぐらいに集中治療室で目が覚めて、翌日からすぐにリハビリでした。おなかに穴が空いていて、体に7~8本ぐらいチューブが入っている状態だったのですが、病棟を歩いていました。めちゃくちゃお腹が痛かったんですけど、お医者さんに動かないと胃の位置が定まらないからと言われ、もう必死でリハビリをしていましたね。
痛いですよね・・・、ちなみに胃の容量ってどのぐらい残されたんですか?
4/5摘出って言われて200cc残すって先生に言われました。
200cc残されたんですね。それだけになってしまうとやはり胃の違和感などもあると思うのですが、胃の摘出後は食生活とか満腹感とか大きく変化はありましたか?
かなり感じました。お寿司屋さんに行ったときに、大好きだった海老が食べられなくなったり、カレーも食べられなくなりました。食べられなくなった原因として、もう本当にシンプルにどれも美味しく感じられなくて、無理だなと・・・、味覚が変わった感じです。あと、自分の胃の許容量がわかってきて、食事を目の前にすると見た目のボリュームでもう食べられないと感じてしまうんですよね。
術後は大人1人前が食べられないことも多くて、マックもハッピーセットだったり、お子様用の注文をしてました。食べると吐き気が強くなってしまって、実際に吐いてしまうと3~4時間は動けなくなってしまうので、これ以上食べたら吐いてしまうというリスク管理をしながら食事を調整していました。
手術後は食べる量が変わってしまうので、ビタミンのような栄養素とかの摂取が減ってしまったりすると思うのですが、栄養素に関しては何か気をつけていましたか?
ビタミン剤はその当時から今でも飲んでいます!マルチビタミンとか栄養素が足りないなと感じたときに栄養を補うために習慣化していますね。
術後、体調の変化、痛みとかはいかがでしたか?
術後はかなりお腹が痛くて、それこそ激痛だったので痛みに耐えながら毎日を過ごしていました。でもリバウンドもあるので適度な運動も必要で、毎日我慢しながらひたすら歩いていました。
そんな壮絶な食事制限ダイエットと痛みに耐えながら行った手術を経験した日から今年で8年目。8年経っていま現在気になるのが、体重の増減です。100Kgダイエットに成功した大ちゃんですが、2023年の今現在はどのような体重になっているのか?気になるところです。ダイエット後は誰しも経験をしたことがある「リバウンド」。大ちゃんはどうなのでしょうか?
胃の切除手術から約8年。現在の大ちゃんの体重はいかほど?
胃の切除をしても体重が戻りやすかったり、いわゆるリバウンドがあるかと思うのですが、リバウンド対策とかは何かやられましたか?
お医者さんからは術後も常に運動をしろとは言われているのですが、運動が苦手で。なにか口実がないと動けないので、ミッドさんのモデル撮影がある時なんかは駅まで歩いて行こうとか、サンバのイベントがあるからここまで歩いて行こうとか・・・無理矢理自分にきっかけ作りをしながら運動を少しずつはしています。
先ほど食生活で気をつけているとおっしゃっていた中で、よく噛むとかレコーディングダイエットはリバウンド回避効果が高いのですが、今も続けていらっしゃいますか?
よく噛むというのは習慣化されつつあるのですが、グラフ付けは面倒になってしまって・・・。代わりにアプリでカロママをやってみたのですがこちらも三日坊主で断念してしまいました。
カロママとかグラフは痩せるを目的としたダイエットにはかなり効果的という論文もあるんですよね。三日坊主を克服できればお手軽にできるリバウンド改善かもしれません。ちなみに今リバウンドしていますか?
はい、お恥ずかしながら確実にリバウンドしてしまって、150Kgぐらいまでは戻っているかと。最近はぶっちゃけ食べてしまっているんですよね。どうしても飲み会とか、あとは特にご飯が美味しい季節になったので唐揚げとか食べてます。
リバウンドってどうしても仕方がないことではあるのですが、100Kgダイエットをされてその中でも増減を繰り返しながら、230Kgのころと比べれば、マイナス80Kgはキープされているとのことなので、食べ過ぎた日はオベキュアなどを取り入れたりすると良いですね。
手術後や体重減少後は食べられる量も限られてはいるものの、徐々に食べる量が増えることで少しずつ体重が増加してしまうのが常ではあります。ですが、自分の今の状態をこまめに知って調整すること(レコーディングダイエットや食べ過ぎた後の栄養補助食の利用など)で大きなリバウンドを防ぐ効果もあるので、ダイエットに成功した後も自分の健康状態は定期的にチェックすることが重要です。
ダイエットやリバウンド対策としても大切なのが「食事制限」。がっつりダイエットをやろうとすると時間もお金もかかってしまいそう・・・。100Kgダイエットに挑んだ大ちゃんは、ダイエット時にはコンビ二のタマネギサラダが中心だったそうですが、そもそもコンビニ食でダイエットって可能なのでしょうか?
コンビニでローカーボを中心としたお食事をダイエット中にしていたかと思うのですが、ダイエットを始めてから今までどんな食生活をしていますか?
引き続きコンビ二のタマネギサラダは食べています。口寂しいときはコンビニで売っているふすまパンを食べたり、あとは甘い物が欲しいときはSUNAOっていうアイスをよく食べてます。砂糖絶ちをしているときは、SUNAOで充分満足って感じでしたね。
SUNAOは美味しいですよね。ちょっと物足りないかなって思いますが中々良い感じですよね。食べ過ぎたときは私はフォーミュラ食をよく活用してます。フォーミュラ食を食べるときは糖質が40%を切らないように、大体50~60%ぐらいで食べることが多いんですね。栄養士さんに糖質が少なすぎるとか言われたことはないですか?
ダイエット中でも人よりは少し糖質の摂取が多かったみたいなので、術後の食生活としては糖質が少なすぎると言われることはありませんでした。
それは素晴らしいですね。上手な糖質の取り入れ方をされていたんですね。ダイエットにローカーボ、糖質制限が向くかというのは難しい問題で、糖尿病の指導をするときは炭水化物を減らしても40%はカロリーを取りましょうとなるんですが、短期的なダイエットには低糖質は良いです。一方で長期で見た時は他の疾患が上がってしまうこともあるので、やるとしても糖質制限は短期で40%ぐらいにするといいかなと思います。健康に気をつけながら間食などで上手に糖質を取り入れている方もいるので、完全にコンビニの糖質制限食品を否定はしないです。大ちゃんの場合は通常のダイエット食と間食としてローカーボを上手に取り入れているなと思います。
短期的なダイエットには効果が期待できるコンビニのローカーボ食品。とは言え、長期的となると様々なリスクも考えながらの摂取が必要という見解。今やコンビニ、スーパーでも多く取り扱いのある低糖質食品は、ダイエットのメインとしてではなく間食やサブ的役割として上手に取り入れるのがオススメなのがお2人の話から見て取れます。
まり先生、大ちゃんともにお気に入りのコンビニローカーボはSUNAOシリーズでした。
100Kgダイエットに成功はしたものの、今も自分の体重とは毎日向き合っている大ちゃん。糖尿病に罹るリスクはいつまで続くものなのか?そもそも糖尿病って何キロで発症するものなのかをお伺いしました。
手術をする前って1日どれぐらいのカロリーを摂取していたかってご存じですか?
はい、おそらく1日4~5000カロリーぐらい食べていたと思います。朝からラーメンとか、それこそ3食ラーメンとか。あと、朝からビュッフェによく行っていて、とにかくカロリーの高いデザートだったりを食べまくっていました。当時は食べ放題に行く率がかなり高かったです。
私もビュッフェは大好きです!ビュッフェは上手に使うと意外とダイエットに効果的だったりするんですよね。でもどうしても元をとらなきゃ!みたいな気持ちもあって、ついつい食べ過ぎてしまいますよね。食べ過ぎたら私はフォーミュラ食とかで置き換えをしたりしていましたね。
そうですよね、でも最近は食べ放題は卒業して、同じ金額で食べるのであれば美味しい物を少しだけ食べるように心がけています。カロリーが高いと他の病気のリスクもありますし、もし糖尿病に罹ったら治るとは思っていないので毎日気をつけてはいます。
そうですね、糖尿病は『治る』という考え方よりも、体重や血糖値が下がって死亡するリスクが下がって良かったね、という感じですね。体重を落とすと死亡率は5年で85%も下がると言われているので、様々な病気からのリスク減少と捉えるのが良さそうです。ダイエットしてからでも結局太っていたときの血管へのダメージはある程度残ってしまうという意味では、糖尿病になるリスクはいつまでもつきまとうと捉えても良いかもです。
ダイエットした後、リバウンドは中々防げないので一生付き合っていく感じと同じですよね。
胃の手術を決めたときに例えば、高血圧とか何か他に合併症的なものを持っていたり、見つかったりはしましたか?
それが1つもなくて・・・。見るからに成人病のデパートみたいな体をしているのに。幸いなことに健康診断へ行っても太っているだけって言われました。ただ、メニエールのような症状はありましたが、それが太っていることに起因しているかどうかはわからないです。ただ太っていると疲れやすいので少しは影響しているかもです。
肥満は、「肥満」と「肥満症」という区分けがありまして、何も合併していないと肥満で合併していると肥満症になるんです。睡眠時無呼吸も1つの病気になるんですよね。
そうですよね。睡眠時無呼吸以外はそれこそ健康診断でひっかかることもなかったんですよね。
大ちゃんのように200Kgを超えても他の疾患がほとんど見つからない人もいれば、80Kg代でも糖尿病を引き起こす人もいます。では、大ちゃんのように体重が150Kg以上であっても糖尿病を発症しない人はいるのでしょうか?
体重が150Kgを超えられる人は膵臓が強い人です。普通はみなさん150Kgまで太る前に糖尿病になってしまうのが常です。インスリンというホルモンは膵臓から分泌されるホルモンなんですが、150Kgに到達する前にその仕組みが破綻してしまいます。ある程度まで太るとインスリンが追いつかなくなってしまい、150Kgになる前に糖尿病になってしまうんですね。なので大ちゃんはある意味、かなり膵臓が強いので血糖値自体は上がっていたけど糖尿病にはならなかった、というわけです。
ミッドのモデルさんたちは、太れるのは一種の『才能』だよ!とみなさん言っていたので、正にそういうことなんですね。
他の病気を併発していないのはラッキーでしたね。それでいて40代でダイエットと胃の切除をしたのは本当に良い選択だったと思います。
はい、ラッキーでしたし、手術は良い選択だったと思います。体重が200Kgを超えていては生活にも支障が出ますし、この体のせいで色々と嫌な事を言われたこともありました・・・。体もですが環境的にもリスクの方が大きかったのに、胃の手術をしていただけて本当に感謝です。あの時期に手術ができなかったら、体力も衰えてくるし、他の疾患もあったかもしれないので、勇気を持って挑戦して良かったなと今は思いますね。
大ちゃんの壮絶なダイエット、現在の食生活、リバウンドなどなど、まり先生がくまなくインタビューしてくれた今回のスピンオフ企画。約1時間半の対談はおしゃべりが止まることなくあっという間に終了!まだまだしゃべり足りないまり先生の名残惜しい顔が印象的でした。
病気にならないように予防するのはもちろんですが、罹ったあとの対策や過ごし方など少しでも参考にしていただければと思います。